法人に任意後見人になってもらうメリット&デメリットは?

任意後見

 

宋さん

任意後見人になってもらう人って、やっぱ法人の方がいいのかな?

個人だと、自分より先に亡くなってしまったり、認知症になってしまうことがありうるよね?

 

任意後見人が法人であることのメリット

行政書士
行政書士

法人なら複数の構成員が関与するので、長期的にわたってサポートを受けられる可能性が高くなります。

個人が後見人の場合だと、本人とともに後見人自身が、病気や事故、衰えなどの事情により、サポートができなくなる可能性があります。
後見人の方が、本人より先に死亡する可能性だってありえます。

でも、法人だったら、複数名で連携して本人のサポートしてくれるので、もしメンバーの一人が倒れたとしても、他のメンバーが代わってくれますよね?

宋さん

法人だったら、みんなでサポートしてくれるので、安心な面はあるね。

任意後見人が法人であることのデメリット

担当者が複数いたとしても、次々と担当が入れ替わるようなケースもありえます。

表向きは同一の法人であっても、最終的に本人の面倒を見るのは、個人である「ヒト」です。

面倒を見てくれる「ヒト」が、コロコロ代わってしまうような法人だと、メンバー同士の連携が行きわたっていなかったりして、サポートが手薄になってしまうなんてことも・・・

行政書士菅原
行政書士菅原

法人の経営者が変更されただけでも、会社の雰囲気や方針がガラッと変わることもありえます。

また、規模の大きな法人の場合だと、複数の人か関わる分だけ、それぞれの人との関わりが薄くなる。そうなると、後見人の「顔」が見えなくなってしまう、というデメリットもあります。

宋さん

一人一人との関わりが薄くなってしまうと、オーダーメイドのサポートは期待しづらいかもね・・・

反対に、構成員が2~3人程度の規模の小さな法人もあります。

税金対策であえて法人にしているようなところや、親族や身内だけで経営している小規模な法人ですね。

これだと、実質的には個人営業とほぼ変わりませんよね?

経営者が一人倒れたら、法人自体が解散・・・なんてこともありえます。

なので、「複数の人からのサポートの方が安心だ」、「長期的に面倒みてほしい」という方にとっては、従業員数の多い大規模な法人に依頼した方がいいでしょう。

結論:信用できる人・相性が合う人なら、どちらでもOKです!

結局、任意後見人は法人に頼んだほうがいいのか、個人に頼んだほうがいいのか、という問題です。

結論としては、自分が信用できる人・相性が合う人がいるのであれば、個人でも法人でも、どちらでもいいと思います。

法人後見人だと、

  • 「多くの人からのサポートが得られる」
  • 「万が一、いつも面倒をみてくれていた後見人がダウンしても、代わりの人が何とかしてくれる」

といったメリットはあります。

しかし、

  • 「面倒をみてくれる法人の中で、A社員とは気が合うが、B社員は気に入らない」
  • 「対応してくれる人がコロコロ変わって、本当に自分のことを気にかけてくれているのか不安になる」
  • 「法人とはいえ、家族経営なので、毎回C社員しか対応してくれない」
  • 「経営者の高齢化によって、経営状況があまり良くなさそう・・・」

といったように、法人にも様々な形態があり、法人の構成員との相性の問題もあります。

結局のところ、「本人との相性」が悪ければ何の意味もありません。

長期的・継続的な視点や、複数人でのサポートという安心もありますが、最終的に面倒をみてくれるのは、「ヒト」だということは心得ておきましょう。

行政書士
行政書士

必ずしも「法人だから安心だ」というわけではないのです。

  • どんな人が面倒をみてくれるのか?
  • 年齢は若い人が多いのか?
  • 資格はちゃんと持っている人なのか?
  • 雇用形態はどうなっているのか?
  • 実際にどれくらいの規模の法人なのか?

これくらいは調べた上で、依頼するかどうか判断しましょう。

 

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「調べてもよくわからない、、、」

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