お昼に銀行の窓口に行くと、いつもシャッターが閉められているんだよね。
これじゃ、銀行で手続きをする時間が取れないよ。ホント不便だよ。
千葉県の地方銀行の「昼休業」
2023年9月現在、千葉県の地方銀行ではお昼の時間帯(1時間)の窓口業務を停止しています。【*一部店舗を除く】
9時から15時まで営業している計6時間の窓口業務のうち、
1時間が昼休業に当てられているとすると、
実質的に5時間しか窓口で対応してもらえないことになります。
「新型コロナウイルスによる感染防止対策」というのが主な理由ですが、コロナが収束しつつある現在でも一部の店舗を除き、継続して昼休業が続いています。
もうコロナは関係ないと思うんだけどね。
主な銀行のお昼休みの時間帯は、以下のとおり。
千葉銀行
千葉銀行のお昼休業の時間は、
窓口業務は完全にストップしており、シャッターまで閉められます。
なお、ATM機は昼休み中でも対応しています。
コロナの感染状況が緩和され、一部の店舗では昼休業が廃止される店舗が出てきています。
ただ、一部の地方の支店では昼休業は引き続き行われています。
千葉興業銀行
千葉興業銀行のお昼休業の時間も、
千葉銀行と同じ時間帯のお休みです。
窓口業務が閉鎖中でも、ATM機は利用できます(当たり前か・・・)。
京葉銀行
青い看板がイメージカラーです。
京葉銀行のお昼休業の時間帯は、ちばぎんや千葉興業銀行とは異なります。
お昼休業中はシャッターが閉められ、ATMだけ利用できます。
京葉銀行も一部の店舗では、お昼休業を廃止するところも出てきています。
千葉信用金庫
千葉県内で最大手の信用金庫といえば、「千葉信用金庫」ではないでしょうか。
緑の看板が目印ですね。
千葉信用金庫の昼休業の時間は、
ビジネスマンにとって、お昼の一番行きたい時間帯に窓口がお休みとなってしまっています(笑)。
お昼休業時間中は、窓口業務は完全にシャットアウト。ATMが使えるのは、他の銀行と同じです。
今のところ、全ての店舗でお昼休業は継続中です。
「昼休業」のメリット・デメリット
メガバンクといわれる、みずほ銀行や三菱UFJ銀行、三井住友銀行といった銀行では、昼休業なしの通常営業を続けています。
しかし、千葉県の地方銀行では、コロナが収束しつつある状況になっても、「昼休業」は継続されている店舗がほとんどです。
では、「昼休業」のメリット・デメリットはどういったものがあるのでしょうか?
「昼休業」のメリット
- お客様対応の時間をカットした代わりに、他の業務に多くの時間を割ける。
- 窓口業務を縮小することにより、人件費をカットできる。
- 銀行業務オンライン化の促進。
- コストカットした代わりに、店舗の廃業を防ぐことができる(事業の継続)。
メリットに関して言えば、お客さんにとっての直接的なメリットは特にありません。昼休み中に窓口が開いていない点で、不便に思う方がほとんどでしょう。
しかし「長期的視点」に立つと、お客さんにとって多少不便であっても、銀行の人員確保や効率化が進むことで、各店舗の存続につながります。地元の銀行の店舗が急になくなってしまう恐れを考えると、店舗があるというだけでも地域の人にとっては助かるのではないでしょうか。
「昼休業」のデメリット
- 昼休みの時間しか銀行に行けない人は、なかなか対応してもらえない。
- お昼の時間に相談したいことがあっても、対応してもらえない。
- ネット銀行や大手銀行に客を奪われるおそれがある。
ふだん仕事をしていてお昼休みしか時間が取れない方にとっては、銀行の昼休業はかなり困りますよね。
ATMだけで完結する作業であれば問題ないですが、振込金額が多額な場合や相続に関する相談をする場合は、どうしても窓口でないと対応してもらえません。
これはお客の側からすれば、かなり不便です。
孫に300万円を振り込んであげたいんだけど、金額が大きいとATMだと対応できないのよね・・・
銀行側にとっても「顧客離れ」につながる心配もあります。
「地方銀行だと不便だから、都市銀行に変えようかな」というお客さんの心理も考慮する必要はあるでしょう。特に現役世代(20代~50代)にとっては、お昼の時間くらいしか銀行に行けない人がほとんどです。
せっかくの貴重な昼休みの時間に銀行が開いてないとか、マジでありえんだろ!使いづらいったらありゃしないよ。
【倒産か?】今後の地方銀行はどうなっていくのか?
地元に定着している人にとっては、地方銀行は不可欠な存在
少子高齢化や多死社会到来によって、地方銀行の将来はますます厳しいものと予想されます。預金高の減少や、住宅ローン金利の低下、持ち家志向が減少傾向にあることなど、地方銀行にとって経営を維持していくことは難しいのは明らかです。
それでも、地方銀行は地方に住む人にとっては、貴重な存在でもあります。わざわざ市の中心部まで行かなくても、地元の駅周辺に行けば預金の引き下ろしができるし、窓口で相談にも応じてくれます。
ふだん仕事をしていない高齢者であれば、「お昼休業」も関係ありませんしね。
地域に長くとどまる予定の方や高齢者の方にとっては、需要は少なくなっているとはいえ、地方銀行の存在意義は「まだある」といえます。
家の近くにあるから、やっぱり私にとっては地方銀行で十分なのよ。
銀行の昼休業は、お客の立場からすれば不便でありますが、銀行経営の安定化、存続という面からすれば、仕方ない面もありますね。
働き世代はネット銀行ですべて解決できる
一方で窓口まで行かなくても、ネット銀行ですべて完結できる人であれば、地方銀行との縁はないと言っていいでしょう。
特に普段からIT業務に精通している働き世代にとっては、コンビニATMやネット決済など日常的に利用しています。
地方銀行での窓口業務は、せいぜい住宅ローンを利用するときでしょうか?
ただ住宅ローンについても、最近ではネット銀行で低金利でローンを組めたりします。
地方銀行の存在意義は、今後ますます薄れていくでしょう。
ネットで全部対応できるから、俺には地銀は必要ないかな。
コンビニのATMさえあれば十分よ。
ネットの操作に慣れている方は、さっさとネット銀行に切り替えた方がいいでしょう。
ネット銀行の方が、振込手数料や出金手数料が無料になるので、トクになる面が多いですからね。
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